TMクリニック 西新宿 皮フ科・内科

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院長コラム

2019.06.02

帯状疱疹は予防できる時代になりました!ー帯状疱疹ワクチンについて解説しますー

こんにちは。TMクリニック西新宿院長のおかだりかです。
帯状疱疹という病気を知っていますか。帯状疱疹は、小さい頃にかかった「水ぼうそう」のウイルスによって引き起こされる病気です。体の半分側に、痛みを伴った水ぶくれや赤みが帯状に生じます。痛みは、皮疹より先に生じることが多く、内科や整形外科で痛みの原因を調べている途中で、皮疹が出現し、帯状疱疹と診断される場合もあります。帯状疱疹の治療は、飲み薬が基本で、重症の場合は点滴が必要です。皮疹はよくなりますが、痛みは神経痛として残る場合があります。残ってしまった神経痛は、治りにくいことがあり、日々の生活に影響がでる方もいます。最近、帯状疱疹を予防できるワクチンが承認されました。皮膚だけでなく、神経痛の原因になる帯状疱疹は、予防できる時代になったのです。ここでは、帯状疱疹ワクチンについて、詳しく説明していきます。

帯状疱疹とはー原因と症状についてー

小さい頃、ほとんどの方が「水ぼうそう」になったことがあるでしょう。水ぼうそうは、「水痘(すいとう)」とも言われています。水ぼうそうは、「ワクチン」である程度予防はできますので、ワクチンを打ったことで、軽い症状で済んだ方もいるかもしれません。水ぼうそうは、「水痘・帯状疱疹ウイルス」というウイルスによって生じます。このウイルスは、水ぼうそうが治った後も体の中に潜み続け、加齢や、風邪、ストレスなどで免疫力が落ちているときに、再活性化します。その際に生じる症状が帯状疱疹です。帯状疱疹は、水ぼうそうにかかったことがある人は誰でも発症する可能性がある病気なのです。

ウイルスの病気は一度かかったら、体の中にそのウイルスに対する「抗体」ができて、二度と感染させないような仕組みがあります。しかし、その「抗体」は年齢とともに徐々に低下していきます。抗体が低下していくと、体の中に潜んでいた「水痘・帯状疱疹ウイルス」を抑えられなくなり、帯状疱疹が発症するのです。しかし、高齢の方だけではなく、若い方でも風邪などで免疫力が落ちているときには発症することがあります。

帯状疱疹とは、その名前の通り「帯状に皮疹」が出現する病気です。典型的な症状をまとめてみます。

・皮疹が出る数日前から、ぴりぴりとした痛みがでる
 (体や顔の片側のみ)Mbr>
・痛みの部位に、赤みやみずぶくれができる
  ↓
 <皮膚科受診>
帯状疱疹と診断され、飲み薬を開始
  ↓
・皮疹、痛みともに改善
  or
・皮疹は改善するが、痛みは残る

特徴的な症状は、「体の片側だけ」に症状がでること、「痛みが皮疹より先にでる」ことです。痛みは、神経痛と言われており、「ピリピリした痛み」と訴えられる方が多いです。痛みだけの段階で、皮膚科を受診される方は少なく、内科や整形外科を受診し検査をされる方もいます。やがて、痛みの部位に一致して赤みや水ぶくれが出てきて、ようやく帯状疱疹と診断されます。飲み薬を飲めば、ほとんどの場合皮疹はよくなりますが、神経痛は残ってしまうことがあります。この神経痛は、「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれています。高齢者や皮疹が強くでた場合に、痛みが残りやすいと言われています。

帯状疱疹後神経痛は、ピリピリとした痛みが続いたり、ビリビリっとした痛みが突然襲ってくる「電撃痛(でんげきつう)」が出現し、日々の生活や眠りに影響を及ぼすこともあります。痛み止めで改善しない場合は、神経ブロックを行うこともあり、つらい症状です。このような神経痛を残さないためには、帯状疱疹を予防する必要があります。
2016年3月から、日本でも帯状疱疹ワクチンが使用できるようになりました。帯状疱疹が予防できる時代になりました。

帯状疱疹ワクチン

米国では以前より、帯状疱疹予防のためにワクチン接種が推奨されており、2005年に、ワクチンによる予防効果が発表されました。
60歳以上の約4万人を対象として、ワクチンを打った群と、打たなかった群(プラセボ群)にわけて、平均3年の期間、追跡調査を行いました。

 

帯状疱疹の発症頻度:ワクチン群は打たなかった群に比べて、51.3%減少
 帯状疱疹後の神経痛の発症頻度:ワクチン群は、66.5%減少

という結果になりました。ワクチンを打った場合の副作用は、打った部位が赤くなるなどの局所反応のみで、重篤なものはありませんでした。

上記の結果により、ワクチンを打つことで、帯状疱疹の発症を抑えられることがわかったので、2016年3月から日本でもワクチンが使えるようになりました(50歳以上)。日本で使用されるワクチンは、水ぼうそうを予防する場合に使用するワクチンと同じです。
生ワクチンであるため、妊婦や抗がん剤を使用している方など、打てない方もいます。また、「ワクチンを打てば、その効果は生涯続くのか」など、まだわからない点もあります(10年程度とも言われています)。ワクチン接種を希望される方は、かかりつけ医に相談してみましょう。

まとめ

痛みを伴う皮疹が出現する「帯状疱疹」と、その予防方法であるワクチンについて解説しました。帯状疱疹が治った後の痛みで悩まれている方を診てきている医師としては、50歳以上で打つことが可能な方は、ワクチンを接種されることを推奨します。
当クリニックでも、帯状疱疹ワクチンは接種可能です。ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

院長

岡田里佳

2008年名古屋市立大学医学部卒業。 内科を中心に初期研修を行い、その後皮膚科へ進む。大学病院での勤務を経て、皮膚疾患を合併しやすいアレルギー・膠原病診療を経験するため、約3年間内科医として勤務。その後大学病院に戻り、急性期・慢性期の皮膚疾患を幅広く経験した。

資格:日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 日本内科学会認定内科医 日本リウマチ学会認定リウマチ専門医 日本アレルギー学会認定アレルギー専門医

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カテゴリ: 帯状疱疹

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