TMクリニック 西新宿 皮フ科・内科

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院長コラム

2017.12.28

専門医が教えるニキビ(ざ瘡)は病院で治療すべき5つの理由と、その医学的根拠

こんにちは。TMクリニック西新宿院長のおかだりかです。
ニキビができたら、病院に行ったほうがいいのか、セルフケアでいいのか悩む人もいるでしょう。「この程度なら大丈夫かな」「忙しくて行く時間がない」などの理由で、適当なセルフケアをしていませんか。ニキビは病院で治療すべき病気です。治療が遅れると、治りにくくなり、痕が残ることもあります。きれいに治すポイントは、早期に発見し、適切な治療を受けることしかありません。
ここでは、ニキビはなぜ病院で治療すべきなのか、病院でしかできない治療とそのポイント
について、専門医としての視点から解説していきます。

ニキビができたら病院へ ー早期発見・早期治療がポイントー

ニキビができたらどうしますか。「放置する、市販薬を塗る、自分で潰して膿をだす」などのセルフケアを行う人も多いでしょう。また、病院に行きたくても、子育てや仕事で忙しく、なかなか受診できない人も多いのではないでしょうか。実際に、日本皮膚科学会のざ瘡(ニキビ)のガイドラインでは、「90%以上の人がニキビを経験するが、10%しか病院にいかない。」といった記載があります。しかし、ニキビは病院やクリニックといった医療機関で治療する病気です。しっかりとした効果が期待できるニキビの薬は、医療機関でしか処方できないからです。放置したり、自分で潰してしまったら痕が残ることもあります。ニキビ痕は、クレーターのように陥没することもあり、そうなってしまった場合、治療は難治することが多いです。
ニキビができたら早めに、適切な治療をすることが、最も大切なポイントです。ニキビは顔や首といった人目につきやすいところにできます。間違った情報を元に、自己判断で治療することは、医師として決してお勧めできません。
ニキビの治療薬は薬局で市販されていますが、病院で処方できる薬に比べると、効果は劣ります。「このくらいのニキビだから、自分で対処しよう」などと甘く考えず、皮膚科を受診することが大切です。ひどくなってから、または痕が残ってから受診される方もいますが、やはり治りにくいことが多い印象です。

参考
日本皮膚科学会 尋常性痤瘡治療ガイドライン 2016

ニキビは病院で治療すべき5つの理由

ここでは、ニキビはセルフケアではなく病院で治療をすべき理由を紹介していきます。

1)ニキビという診断を確定させる必要がある

顔や首にできた赤いできものは、全てニキビであるとは限りません。逆に、ニキビは「白ニキビ」と呼ばれるものがあるように、色や形も様々です。自分でニキビと思って治療をしていても、ニキビでない可能性もあります。治療を始める前に、ニキビという診断を確実にすることが必要です。

2)病院でしかできない治療がある

先ほどもお話したように、ニキビの最適な治療は病院でしか受けられません。ニキビの治療は、「塗り薬」「飲み薬」「ピーリング」の3本柱です。「塗り薬」は、市販でも販売されていますが、しっかりとした効果が得られるものではありません。病院で処方される塗り薬は、「毛穴の角質を除去する作用」と「抗菌作用」の2つがあります。「飲み薬」は、主に抗生剤になりますが、これも市販はされていません。ピーリングは、市販薬を使って自分でもできますが、医療機関で使用できるピーリング剤とは濃度が大きく異なるため、その効果も大きく違います。

3)他に合併している可能性

重症のニキビの場合、他の病気が潜んでいないか調べる必要があります。例えば、20-30歳代の女性で月経異常を伴っている場合は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の合併を疑う必要があります。また、ニキビと伴に体重が増えたり、皮膚の赤みが目立つようになった場合は、副腎の病気であるクッシング症候群という病気を疑う必要があります。いずれも、専門医でないと判断がつかないことが多く、セルフケアをダラダラと続けるとこれらの病気を放置することになります。

4)肌によい生活習慣がわかる

ニキビに限らず、肌に良い食事や生活習慣の情報は、テレビやインターネットに溢れています。専門医の視点からみると、信ぴょう性の低い情報も多くあります。実際、間違った情報を信じてしまっている患者さんもいます。病院を受診することで、専門医から食事や生活習慣についての話が聞けます。個々の患者さんのケースに合わせて、医学的根拠に沿った生活指導が受けられます。

5)病院でしか買えない化粧品がある(医療用の化粧品)

薬局や通販で販売されているニキビ用の化粧品は、誰でも購入できるものです。しかし、医師の診察なしには購入できない化粧品もあります。市販されている化粧品に比べて、含まれれている成分の濃度が高いものであったり、取り扱いに注意が必要なため、市販はされず、医師の診察なしには購入できない仕組みになっています。よって、その分高い効果が期待できます。このような化粧品を、医療用の化粧品やドクターズコスメなどと呼びます。価格は安価なものもあり、効果の定まらない高価な化粧品の使用を続けるよりは、医療用化粧品の使用が推奨される方もいます。

まとめ

ニキビができたら、早めに病院に行き適切な治療を受けることが大切です。病院でしかできない治療や、検査があり、専門医による食事や生活指導を受けることができます。ニキビを長い間放置したり、自分で誤った治療を行った場合、治りにくくなるだけではなく痕が残る場合もあります。ニキビ痕の治療は、難治な場合が多く、まずはニキビ痕を残さない治療を早期に受けることが大切なポイントです。

皮膚科専門医

岡田里佳

2008年名古屋市立大学医学部卒業。 内科を中心に初期研修を行い、その後皮膚科へ進む。大学病院での勤務を経て、皮膚疾患を合併しやすいアレルギー・膠原病診療を経験するため、約3年間内科医として勤務。その後大学病院に戻り、急性期・慢性期の皮膚疾患を幅広く経験した。

資格:日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 日本内科学会認定内科医 日本リウマチ学会認定リウマチ専門医 日本アレルギー学会認定アレルギー専門医

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カテゴリ: ニキビ

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